恋が生まれる瞬間
「あ…」

「もう、終わった?」

「うん」

「じゃあ、帰る?」

「うん」





鳴瀬君の半歩後ろを歩く。


外からは野球部の子達の掛け声が聞こえてくる。






「風邪、良くなったの?」

「うん。もうすっかり」

「ふーん」

「………」
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