恋が生まれる瞬間
「うん、それで…私もそんな先生になって、一人苦しんでいる子達の力になりたいなって思ったの。



今からこんな進路変更しちゃって、受かる自信なんてゼロなんだけど、私、頑張るから」





最後の言葉は、自分に言い聞かせるように大声になってしまった。


そう、私の進路はずーっと近場の短大に進もうと思ってた。



だけど、この1週間考えて、養護教員になるためには、教育学部のある近くの国立大学しかなかった。

他にも方法はあるんだけど、今の私にはこの選択がベストだと思う。

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