恋が生まれる瞬間
「っそ。俺もK大。お前、今まで私立の短大希望だったんだろ?数学とかマジ気合入れないと落ちるぞ」



「………うん。」





『落ちる』という一番聞きたくないワードの前に、まだ受験もしていないのに、すごく落ち込む。


その時、ポンポンと撫でるように頭に手を置く鳴瀬君

ハッと見上げると、「手伝ってやるから今からそんな顔するな」と、やさしい顔で私の顔を覗きこむ。




その顔にホッとする半面、ハッと気づくと凄く近い…
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