恋が生まれる瞬間
そんな私を見て、私の心の中を全てお見通しのような鳴瀬君はハハハと笑って歩き始めた。



この先の大変な受験勉強も、今日一日はワクワクする遠足の前の日に似た気持ちになる。





「私、頑張るよ」

小さく自分に言い聞かせた言葉は、しっかり聞こえていたようで、



「お手柔らかに」



いつか聞いたセリフが返ってきた。
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