恋が生まれる瞬間
「え?いや、ちょっと…鳴瀬君。私、大丈夫…きゃっ」



大丈夫と言ってる傍から、またも足を取られてしまった。



腕が掴まれたままだったから、今回も転ばずに済んだのだけれど…





「大丈夫?」



すごく、意地悪い顔で言われても、反論することができない。







「すみません」


シュンとなった私の顔を見て「分かったら、早く行くぞ」と言って、ニッコリ笑った。
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