恋が生まれる瞬間
「だから、大したもん買わないって。ちょっと足りないものとかだから…」


「いいの。一緒に選んだものが、鳴瀬君の部屋にあるんだなって想像するだけで楽しくなるんだから」


私の言葉に一瞬アレ?って顔をする鳴瀬君。





「想像って…だって見るんだろ?」




「えっ?見るって?」

「はっ?お前もしかして」




「えー!今日、鳴瀬君の部屋に行っていいの?」


思わず大きな声になってしまった私は、周りの人たちからチラリと見られてしまった。
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