MindFlower
しばらくその場に呆然としていると翔さんがやってきた。
「ルイちゃん?どうかしたの?」
私はあわててさっきのルイに貰った紙を隠す。
「何々~男に番号貰って隠すわけ?」
笑いながら聞いてくる翔さん。
「そんなんじゃないです。…ルイさんって知ってますか?」
「え?ルイちゃんは目の前にいるんだけど。」
「違う。私じゃないルイさん。」
「…もしかして男か?」
「はい。長身でかっこいい人…だったと思います。」
「…似てるもんな…。」
「どうかしましたか?」
「いや、なんでもない。ルイちゃん、何かあったらそいつに電話しろ。たいていはどうにかなる。」
「…はい。」
真剣な声で言う翔さん。