無理矢理☆キッス



タタタッ…



「はぁ……」


てきとうに走ってきちゃったけど…


自分がいまこの試合会場のどこにいるのか分からない……。



もう嫌だ…


走って来なければ良かった……。




あの二人見て…


私…ヤキモチやいたんだ……



だから逃げ出してきちゃったんだ。



自分がよく分かんないよ……。


なんであんなにモヤモヤしたんだろう?



香織は私の大切な友達で………



リュウは……


私にとって………






「………………。」




でも今は取りあえず知ってる人をみつけて、

女バレのみんなのところに行かなくちゃ…。



そう思っていたら…


「里美……!!」


前からリュウが走ってきた。


なんだか気まずくて目が合わせられない。


沈黙………。



ど、どうしよう……


でも、沈黙を破ったのはまたしてもリュウだった。



「あのさ…次の試合、決勝なんだ。」


!!!


ウソ…


もう決勝!?


「勝つから。」


ドキンッ



真剣な顔……


「お前を県大会につれてくから」


リュウ……


「絶対…勝つから」


どうしよう


「じゃあ、もう行くな!」


気持ちが溢れそう。



走り去っていくリュウ。
< 117 / 260 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop