無理矢理☆キッス
「うわっ!ゴメン、里美!!」
慌てて謝るリュウ。
「ううん…大丈夫。」
ちょっと苦しかったけどね。
そう言うとリュウは、はーっとため息をついた。
「ゴメン……オレ、なかなか止めらんねえや…」
リュウ……?
「今もキス1回で終わりにしようと思ったのに…止まんなかった……」
リュウ……
落ち込まないでよ……
私は……
「リュウとのキスならいいんだよ……?」
「里美…?」
リュウのこと
大好きだから……
「リュウとなら…何回でもキスしていいよ…?」
私がそう言うと、
「はあぁーーーっ!!」
そう言ってしゃがみ込んだリュウ。
「リュウ……?」
どーしたんだろ?
「お前さぁ……オレが止まんなくなってもいいワケ?」
「へ!?」
そ…それはいったいどーいう……。
「次、やめてって言ってもやめないからな!!」
「え…え゛えぇぇ!?」
「そのまま、続けるかんな!!」
「ひぃ………!!」
ちょっとそれは困る〜!!
「今のナシ!!」
「無理でーす♪」
「ちょっとぉ〜〜!!」
なんか……
今日のリュウ、いじわるだぁぁ!!
そして―――
じゃれていた私達を
夕日が静かに見ていた―――