無理矢理☆キッス
好きなのは
私だけじゃなかったんだ……
「里美……!!」
リュウが伸ばしてきた手を振り払う。
パシン
乾いた音が響いた。
「触んないで………」
「里美…!!違っ……」
「もう、リュウなんて知らない!!」
「さとみ!!!」
私は走り出した。
リュウの、私の名前を呼ぶ声が聞こえないところへ
早く行きたかった。
あの人にキスした唇で
私にもキスしてたの?
「っ……!」
そう思うと悲しくなって涙が溢れてきた。
もう
リュウのことよく分かんない。
リュウのこと
信じられない………