無理矢理☆キッス
その日の夜
俺は何十回も里美にメールを送った。
『ごめん』
そんな内容のものを何回も。
送信ボタンを押すとき、「気持ちが伝わりますように!」 って願いを込めながら。
でも、予想していた通り返信は来なかった。
分かっていたけど……
泣いてしまった。
今、本気で好きなのは里美だけだ。
もちろん女遊びなんてもうしていない。
でも、昔していたのは事実だったから……
昔の自分に苛立って、
俺は物にあたった。
悪いのは自分と分かっているけど、
なにかを殴っていないと落ち着いていられなかった。