無理矢理☆キッス
私は走った。
リュウを目指して。
一目散に走った。
リュウに謝らなきゃ……
許してもらわなくてもいい。
ただ謝りたい―――――
学校を隅から隅まで探す。
リュウを見つけだすまで
私の足は止まらない。
そして――――
見つけた。
リュウは丁度部活に行くところみたいだった。
「あのっ……!!」
後ろから声をかける。
心臓が速く動き出す。
久しぶりに見たリュウの顔は……
今までで、一番怖い顔をしていた。
その顔にビクリとする心臓。
でも、びくびくなんてしていられない。
謝れ……!!
謝るんだ、私!!