無理矢理☆キッス



「なんであんなことしたの!?先生に怒られるって分かってたでしょ!?」



そう言っても、リュウはなにも答えない。



「ばかぁ!!何か…何か言ってよ!!」



私は叫んだ。


すると、しばらく黙ってから、リュウは後ろを向きながらこういった。





「人を守りたいって思うのって……理由いんの?」


……!!





…なにも言えない。




ただ


リュウへの想いがこみ上げてくる。



大好きっていう想いが。


ありがとうっていう想いが。



溢れ出しそうになる。



リュウは放課後になると、すぐ教室を出て行った。



私はその後ろ姿を見つめることしかできない……。
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