無理矢理☆キッス




私達はいつものとおり、たわいのない話をしながら帰る。



ただ………


櫻井くんがいつもと少し違っていた。


なんだかテンションが低いような気がしたんだ。



櫻井くんが口をひらいた。



「……リュウとはどう?」

「えっ……」



いきなりの質問に私はうろたえてしまう。


「どう……って……」



そして、一番最初に浮かんできたのはこの前の出来事。



リュウがつきっきりで看病してくれたあの日のこと。



あれは本当に嬉しかったんだよね……。



「なんかあったなら……話してよ?」

「え……でもっ…」


「なんかあったんでしょ?顔が笑ってる。」



げっ……!


私、また顔に出てた!?


「話してよ」


「う……うん……」
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