無理矢理☆キッス
櫻井くんに言われ、私はこの間のことを話すことにした。
私が熱を出して倒れてしまい、リュウが保健室まで運んでくれたこと。
そしてそのままリュウが看病してくれたこと。
それがとても嬉しかったこと。
全部、話した。
なんだか、改めて口に出してみたらまた嬉しさがこみ上げてきた。
私、やっぱりまだリュウのこと好きなんだなぁって実感できた。
「こ、こんなものだよ?櫻井くん。」
そう言って櫻井くんのほうをみた。
あれ……
櫻井くんは下を向いてしまっていて、なにも答えない。
なに……?
櫻井くん…どうしたんだろう?
「櫻井くん…………」
肩に触れたときだった。
ダンッ