無理矢理☆キッス
「っ……ふ………」
口から漏れる嗚咽。
だめ………今ここで泣いても家族に聞こえる………
心配かけたくないっ…………
我慢………我慢っ………!
「っ………!」
胸が張り裂けそう。
それは比喩でなく本当に。
キリキリと痛んで私を苦しませる。
先輩……
先輩………!!
そして私はベットに倒れこみ、そのまま眠りについた………
次の日………
私の顔は最悪な状態になっていた。
クマはできているし、目つきもわるくて………
ホント最悪だ………
学校にいってもリュウとの雰囲気は悪いわ、授業はぜんぜん耳に入ってこないわで………
香織にもすごく心配させてしまっている。
失恋したことは言いたくなかった。
哀れな風に思われるのがいやで………
香織にも言えなかったんだ。