花火が消えるまでに
*予感
次の日、昨日部長に借りたジャケットを持って出社した
一応お礼にと、朝簡単にクッキーを焼いたりなんかして…
いつも迷惑かけてるし、別にこれくらいならいいよね…?
「望おはよ〜」
「あ、佳菜子おはよう」
エレベーターを待っていると、後ろから佳菜子がやってきた
佳菜子は若干二日酔いなのか、栄養ドリンクを片手に出社
2人してエレベーターを待つ
小さい会社とは言え、階段は極力使いたくないもんね…
「なんか望いい匂い~!甘い匂いする~」
「あ、クッキー焼いたからかな?余分に作ったからあげるね?」
「朝から?すごいね~!」
佳菜子は驚いていたけど、ほんとそんなすごいのではない
適当に作っちゃったからなぁ…
「あんまり期待しないでよ?」
「お昼楽しみにしてよっと~」
聞いてないし…