花火が消えるまでに



まあ、とにかく今年の夏祭りは
宏太くんと行くらしくて
すごくウキウキしてるみたい


なんだか佳菜子綺麗になったもんな…
恋するとフェロモン出るっていうし
やっぱうらやましいな


「…ね、これ裏面コピーしてない?」
「…え?…ああ!!」


考えるのに夢中になってたら、何時の間にか裏面をコピーしてたらしく印刷機からでてきてるのは真っ白な紙だった


まあ、違うの印刷しなかっただけましか…



「望ってたまにドジやらかすよね~!ま、そこがかわいいんだけど!」

「もう!からかわないで!」



私は佳菜子の背中を軽く叩いて、もう一度コピーをし直した




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