夏のオモイデ~打ち上げ花火~【短編】

*30分


「あともう少しか…。」


涼が腕時計を見てつぶやく。


私もチラッとケータイの時計を見た。


……あと10分…。



お願い。時間を止めて。

この花火が終わってしまったら、涼はまた離れてしまう。


涼に気持ちがバレた以上、もう前みたいに気軽に会えないから。


今だけしか、こんなに近くに涼を感じられない―











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