夏のオモイデ~打ち上げ花火~【短編】

もう、離れたくない。

離れられない。


中学生時代とは違って、涼の優しさも、話す時のクセも、瞳の色も、指先の温度も知っている。


ただ見ていただけの昔の私には戻れない。


1度、涼の隣にいる幸せを知ってしまったから。

近づけば近づくほど欲張りになってくる。



まだがんばれる?

まだ間に合う?


前よりもっとずっと好きだよ。











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