夢でいいから~25歳差の物語
Secret17 思い出の地、北の大地へ…
-数日後-
9月。
「行きましょう、先生」
先生は頭の傷が完治し、退院していた。
もっとも、私達に関する記憶はまだ戻っていないけど。
「はい」
先生はまるでサイダーのようなさわやかな笑みを返してくれる。
その笑顔が嬉しくて、私はついテンションが上がってしまった。
…はずだったんだけど。
「流星さん」
「…」
「大丈夫ですか?」
「…」
飛行機に乗り、上昇するとともにそんなテンションは下降。
相変わらず飛行機に乗ると耳が痛くなる。
まるで鼓膜の辺りに炎症をきたしてしまったかのようだ。
いや、実際にそうなっているのかもしれない。
とにかくあまりの痛さに話すこともままならなかった。
なんだかカッコ悪いなぁ。
せっかく隣には先生がいるのに。
約1時間後、飛行機から降りても痛みはまだおさまらなかった。
頭の中はぐるぐる。
体力はすっかり奪われてしまった感じ。
足元はふらふらとおぼつかない状態だ。
「わっ」
ついには何もないところで転びそうになってしまう。
「危ない!」
先生がとっさに私を抱えるようにして支えてくれた。
「あ、ありがとうございます」
感謝の情がわき上がるとともに、胸の奥がキュンとなる。
このまま先生に支えられていたい…だなんて思ってしまったが、慌てて体勢を元に戻した。
9月。
「行きましょう、先生」
先生は頭の傷が完治し、退院していた。
もっとも、私達に関する記憶はまだ戻っていないけど。
「はい」
先生はまるでサイダーのようなさわやかな笑みを返してくれる。
その笑顔が嬉しくて、私はついテンションが上がってしまった。
…はずだったんだけど。
「流星さん」
「…」
「大丈夫ですか?」
「…」
飛行機に乗り、上昇するとともにそんなテンションは下降。
相変わらず飛行機に乗ると耳が痛くなる。
まるで鼓膜の辺りに炎症をきたしてしまったかのようだ。
いや、実際にそうなっているのかもしれない。
とにかくあまりの痛さに話すこともままならなかった。
なんだかカッコ悪いなぁ。
せっかく隣には先生がいるのに。
約1時間後、飛行機から降りても痛みはまだおさまらなかった。
頭の中はぐるぐる。
体力はすっかり奪われてしまった感じ。
足元はふらふらとおぼつかない状態だ。
「わっ」
ついには何もないところで転びそうになってしまう。
「危ない!」
先生がとっさに私を抱えるようにして支えてくれた。
「あ、ありがとうございます」
感謝の情がわき上がるとともに、胸の奥がキュンとなる。
このまま先生に支えられていたい…だなんて思ってしまったが、慌てて体勢を元に戻した。