夢でいいから~25歳差の物語
「すさまじきもの、「あー、そうか」でおふざけを対処する青山先生」
「えっ、俺のことですか?!」
「そうですよ」
「それで以前、「あーそうかって言って下さい」なんて言ったんですね」
「まぁ、そうです」
妙に納得顔の先生に多少、複雑な気持ちで返事をした。
「それより先生、ハイ!チーズ」
「ええっ!?」
カシャッ。
私がケータイで先生を撮ると、彼の驚きに満ちた顔がディスプレイに写っていた。
そんな表情もまた愛しくて、「データフォルダに保存しました」というメッセージをニヤニヤしながら見ていた。
「流星さん」
「はい~?」
カシャッ。
振り向いた瞬間、先生のデジカメがシャッター音を発した。
「撮っちゃいました」
彼のデジカメのディスプレイを横から覗くと、そこにはニヤけた私の顔。
「保存、と」
そう言う先生は半笑い。
「嫌だー、こんなの消して下さいよ」
デジカメを奪おうとしたが、10数センチの背丈の違いのせいでそれは失敗に終わった。
今の私達、まるでバカップルみたい。
そんな考えが頭をよぎると同時に嬉しくなって、私は先生の腕に抱きついてみた。
「先生っ」
こうやって先生に甘えたのは、前回がいつかわからなくなるくらい久しぶりだ。
恥ずかしがるかと思ったが、先生は微笑んでくれたので夕食までそうしていた。
2人きり…。
たとえ先生がまだ母を愛していても、今だけは忘れていたい。
「えっ、俺のことですか?!」
「そうですよ」
「それで以前、「あーそうかって言って下さい」なんて言ったんですね」
「まぁ、そうです」
妙に納得顔の先生に多少、複雑な気持ちで返事をした。
「それより先生、ハイ!チーズ」
「ええっ!?」
カシャッ。
私がケータイで先生を撮ると、彼の驚きに満ちた顔がディスプレイに写っていた。
そんな表情もまた愛しくて、「データフォルダに保存しました」というメッセージをニヤニヤしながら見ていた。
「流星さん」
「はい~?」
カシャッ。
振り向いた瞬間、先生のデジカメがシャッター音を発した。
「撮っちゃいました」
彼のデジカメのディスプレイを横から覗くと、そこにはニヤけた私の顔。
「保存、と」
そう言う先生は半笑い。
「嫌だー、こんなの消して下さいよ」
デジカメを奪おうとしたが、10数センチの背丈の違いのせいでそれは失敗に終わった。
今の私達、まるでバカップルみたい。
そんな考えが頭をよぎると同時に嬉しくなって、私は先生の腕に抱きついてみた。
「先生っ」
こうやって先生に甘えたのは、前回がいつかわからなくなるくらい久しぶりだ。
恥ずかしがるかと思ったが、先生は微笑んでくれたので夕食までそうしていた。
2人きり…。
たとえ先生がまだ母を愛していても、今だけは忘れていたい。