夢でいいから~25歳差の物語
Secret21 記憶、闇と影
《そんなのあなたの単なる八つ当たりじゃない!》
あの後、家に帰ると同時にケータイが鳴ったので出てみると母からだった。
そこで今までのことを包み隠さず話したところ、こう言われたのだ。
「わかってるよ。先生に罪はない」
《だったらどうして》
「自分でもわからない。なんだかカッとなっちゃって」
本当にあの時の私はどうかしていた。
なんで怒っちゃったのかな。
もしかすると私も先生やその他のことを考えて、精神的に不安定なのかもしれない。
《何よそれ。もう知らないわ。自分で何とかしなさい》
「ちょっと待ってよ、母さん」
《…って言われた時、どんな気持ちになった?》
「え?」
《皐示さん、さっきのあなたと似たような気持ちになったんじゃないかしら》
「…」
何も言えない。
《皐示さんが悩んで苦しんでいる時こそ、あなたが隣にいてあげるべきよ。「支えるべき人間が逆に苦しませているなんておかしい」って昨日、言ったのはあなただったわよね?》
そうだった。
それなのに私は先生の心の傷を更に深くしてしまった。
傷つけるのは本意ではないのに、嫌な言葉ばかりが口をついて出る。
そして繰り返す過ち。
《謝ってきなさい。皐示さんに》
「わかった」
大きくうなずいた。
私は先生の重荷になってはいけないんだ。
あの後、家に帰ると同時にケータイが鳴ったので出てみると母からだった。
そこで今までのことを包み隠さず話したところ、こう言われたのだ。
「わかってるよ。先生に罪はない」
《だったらどうして》
「自分でもわからない。なんだかカッとなっちゃって」
本当にあの時の私はどうかしていた。
なんで怒っちゃったのかな。
もしかすると私も先生やその他のことを考えて、精神的に不安定なのかもしれない。
《何よそれ。もう知らないわ。自分で何とかしなさい》
「ちょっと待ってよ、母さん」
《…って言われた時、どんな気持ちになった?》
「え?」
《皐示さん、さっきのあなたと似たような気持ちになったんじゃないかしら》
「…」
何も言えない。
《皐示さんが悩んで苦しんでいる時こそ、あなたが隣にいてあげるべきよ。「支えるべき人間が逆に苦しませているなんておかしい」って昨日、言ったのはあなただったわよね?》
そうだった。
それなのに私は先生の心の傷を更に深くしてしまった。
傷つけるのは本意ではないのに、嫌な言葉ばかりが口をついて出る。
そして繰り返す過ち。
《謝ってきなさい。皐示さんに》
「わかった」
大きくうなずいた。
私は先生の重荷になってはいけないんだ。