夢でいいから~25歳差の物語
「どうしました?」
先生がやってきた。
私は黙ってオルゴールを見せる。
とたんに彼の表情が変わった。
「な…!」
嫌な予感がする。
おそるおそる開けてみると、あの時と同じ真っ白な封筒とクローバーが入っていた。
先生はクローバーを手にし、それをじっと見る。
「先生?」
「同じクローバーでも普通のクローバーとシロツメクサとアカツメクサ、さらに四葉では意味がそれぞれ違ってくるんです」
「そうなんですか?」
「ええ。シロツメクサは『約束』、『私を思って』。アカツメクサは『実直』、『勤勉』。濃い赤だと『華美でなく上品』。四葉は『私のものになって』、『幸福』。しかしこれらのどれでもないというと、意味は…『復讐』です」
「そういえばアザミもそうでしたね」
「ええ」
私は封筒を開けて中身を見た。
やはりワープロで打ったような機械的な字が並んでいる。
<この封筒、あなたの血でクリスマスレッドに染めたいものですね>
「…」
実に不気味だ。
前回と同じ、魔王をBGMに不安がじわりじわりと募っていく。
私はこれ以上、先生の悲しい顔を見たくなかった。
なので手紙を封筒と共にビリビリと派手に破く。
「流星さん」
そう言う先生の顔には不安の色が濃く表れていた。
先生がやってきた。
私は黙ってオルゴールを見せる。
とたんに彼の表情が変わった。
「な…!」
嫌な予感がする。
おそるおそる開けてみると、あの時と同じ真っ白な封筒とクローバーが入っていた。
先生はクローバーを手にし、それをじっと見る。
「先生?」
「同じクローバーでも普通のクローバーとシロツメクサとアカツメクサ、さらに四葉では意味がそれぞれ違ってくるんです」
「そうなんですか?」
「ええ。シロツメクサは『約束』、『私を思って』。アカツメクサは『実直』、『勤勉』。濃い赤だと『華美でなく上品』。四葉は『私のものになって』、『幸福』。しかしこれらのどれでもないというと、意味は…『復讐』です」
「そういえばアザミもそうでしたね」
「ええ」
私は封筒を開けて中身を見た。
やはりワープロで打ったような機械的な字が並んでいる。
<この封筒、あなたの血でクリスマスレッドに染めたいものですね>
「…」
実に不気味だ。
前回と同じ、魔王をBGMに不安がじわりじわりと募っていく。
私はこれ以上、先生の悲しい顔を見たくなかった。
なので手紙を封筒と共にビリビリと派手に破く。
「流星さん」
そう言う先生の顔には不安の色が濃く表れていた。