夢でいいから~25歳差の物語
「あのねぇ、そうやって他人を怖がらせるのってそんなに面白い!?」
私は怒りを込めて暗がりに叫ぶ。
その叫びはたちまち闇に溶けていくが、構わない。
「どこの誰だか知らないけれど、コソコソとオルゴールなんか置いていって陰湿だと思わない?戦うなら堂々と戦いなさいよ」
許せなかった。
先生を苦しめる、目に見えぬ敵が。
「流星さん」
先生は私を落ち着かせようとする。
「先生!警察に言いましょう」
「いいですよ、それは」
「どうしてですか」
「どうしてでもです」
「そんなの答えになってないですよ」
なぜ先生が警察をあてにしないのか、まだわからない私は彼の言葉を聞き入れない。
「とにかく警察に言うのはやめて下さい」
「だって先生の命が危ないかもしれないんですよ?」
「流星さん!」
あまりの大声に私は何も言えなかった。
「いいんですよ、警察は何もしてくれません。あの時と同じく…」
その沈んだ表情に、セリフにやはり私は何も言えない。
先生にはつらい過去がある。
私にも教えてくれないくらいの暗い過去が。
「だからこんなのは気にしないで家に入りましょう。風邪引きます」
先生はそう言って私に背中を向け、さっさと家に入ってしまった。
怒らせてしまっただろうか。
私は怒りを込めて暗がりに叫ぶ。
その叫びはたちまち闇に溶けていくが、構わない。
「どこの誰だか知らないけれど、コソコソとオルゴールなんか置いていって陰湿だと思わない?戦うなら堂々と戦いなさいよ」
許せなかった。
先生を苦しめる、目に見えぬ敵が。
「流星さん」
先生は私を落ち着かせようとする。
「先生!警察に言いましょう」
「いいですよ、それは」
「どうしてですか」
「どうしてでもです」
「そんなの答えになってないですよ」
なぜ先生が警察をあてにしないのか、まだわからない私は彼の言葉を聞き入れない。
「とにかく警察に言うのはやめて下さい」
「だって先生の命が危ないかもしれないんですよ?」
「流星さん!」
あまりの大声に私は何も言えなかった。
「いいんですよ、警察は何もしてくれません。あの時と同じく…」
その沈んだ表情に、セリフにやはり私は何も言えない。
先生にはつらい過去がある。
私にも教えてくれないくらいの暗い過去が。
「だからこんなのは気にしないで家に入りましょう。風邪引きます」
先生はそう言って私に背中を向け、さっさと家に入ってしまった。
怒らせてしまっただろうか。