夢でいいから~25歳差の物語
なんでだろう。
先生に抱きしめられると胸がときめくのに。
愛を感じるのに。
なのにこんなことを言っている。
「ごめんなさい」
「謝るなよ…」
「だって」
「言いたくないならいいんだ。だが、さっきも言った通り心配なんだ。何かあったんじゃないかって」
私は首を横に振る。
己を責める先生を見たくない。
「そうか」
寂しげにそう言って先生は私からすっと離れる。
とたんに温もりもなくなって、抱きしめられた時の感触だけが体に残っていた。
それから先生との仲はなんとなくギクシャクしている。
逆に美綺さんと会う機会は増え、鹿沢くんともたまに会うようになった。
だけど、これだけは言っておく。
私は鹿沢くんに恋心を抱いているわけではない。
彼は大切な友達だ。
しかし、そんなことは本人にしかわからないものだ。
ある日、美綺さんと会って夜に帰ると先生はものすごい怒りオーラを発していた。
「流星、これはどういうことだ!?」
突き付けられた茶封筒を開けてみる。
「…!」
中に入っていたのは知らぬ間に盗撮されたのであろう、鹿沢くんと私のツーショットの写真が数枚。
写真の中の笑い合う2人は誰が見ても幸せな恋人同士だった。
先生に抱きしめられると胸がときめくのに。
愛を感じるのに。
なのにこんなことを言っている。
「ごめんなさい」
「謝るなよ…」
「だって」
「言いたくないならいいんだ。だが、さっきも言った通り心配なんだ。何かあったんじゃないかって」
私は首を横に振る。
己を責める先生を見たくない。
「そうか」
寂しげにそう言って先生は私からすっと離れる。
とたんに温もりもなくなって、抱きしめられた時の感触だけが体に残っていた。
それから先生との仲はなんとなくギクシャクしている。
逆に美綺さんと会う機会は増え、鹿沢くんともたまに会うようになった。
だけど、これだけは言っておく。
私は鹿沢くんに恋心を抱いているわけではない。
彼は大切な友達だ。
しかし、そんなことは本人にしかわからないものだ。
ある日、美綺さんと会って夜に帰ると先生はものすごい怒りオーラを発していた。
「流星、これはどういうことだ!?」
突き付けられた茶封筒を開けてみる。
「…!」
中に入っていたのは知らぬ間に盗撮されたのであろう、鹿沢くんと私のツーショットの写真が数枚。
写真の中の笑い合う2人は誰が見ても幸せな恋人同士だった。