夢でいいから~25歳差の物語
「ごめんなさい。私、先生の考えていることも知らないで勝手なことを」
「謝るなよ。俺もお前のこと、信じてやれなくてごめんな」
「いえ、それに指輪までなくしてしまって」
「流星。そんなにこだわらなくていいんだぞ。たとえ指輪をなくしてもお前への気持ちは変わらない」
「え?」
「つまりな…指輪だけが愛の証明ってわけじゃないってことだ」
そう言って先生は、まるで壊れやすいものを置くようにそっと私から手を離し、背中を向けてしまった。
おかげで顔は見えないが耳は真っ赤だった。
「先生?」
「だ、だからな?好きだから不安になったりむきになったりしてしまうのであって…」
勝手に話を進める先生を笑いながら見て思った。
私と先生の間にクレバスが出来てしまったのも、きっと愛の証明なのかもしれない。
だって嫌いな人だったらどうでもいいって思うから、疑ったりしないもの。
「なぁ」
先ほどとは打って変わって真面目な表情の先生。
「はい?」
「結局、お前が隠していたのは何だったんだ?」
「え」
「痩せるほど悩んでいたなんてよほどのことだろう。もう見ていられないんだ。目の前で大切な人が苦しんでいるなんて耐えられない」
「好きだから不安になったりむきになったりしてしまう…」
先ほどの先生のセリフがよみがえった。
「謝るなよ。俺もお前のこと、信じてやれなくてごめんな」
「いえ、それに指輪までなくしてしまって」
「流星。そんなにこだわらなくていいんだぞ。たとえ指輪をなくしてもお前への気持ちは変わらない」
「え?」
「つまりな…指輪だけが愛の証明ってわけじゃないってことだ」
そう言って先生は、まるで壊れやすいものを置くようにそっと私から手を離し、背中を向けてしまった。
おかげで顔は見えないが耳は真っ赤だった。
「先生?」
「だ、だからな?好きだから不安になったりむきになったりしてしまうのであって…」
勝手に話を進める先生を笑いながら見て思った。
私と先生の間にクレバスが出来てしまったのも、きっと愛の証明なのかもしれない。
だって嫌いな人だったらどうでもいいって思うから、疑ったりしないもの。
「なぁ」
先ほどとは打って変わって真面目な表情の先生。
「はい?」
「結局、お前が隠していたのは何だったんだ?」
「え」
「痩せるほど悩んでいたなんてよほどのことだろう。もう見ていられないんだ。目の前で大切な人が苦しんでいるなんて耐えられない」
「好きだから不安になったりむきになったりしてしまう…」
先ほどの先生のセリフがよみがえった。