夢でいいから~25歳差の物語
「ここかな」
私はケータイのディスプレイに示されていた場所を見て言った。
先ほどまでのネオン街に似合わない、廃墟となったさびれたビル。
なぜこんな場所に先生はいるんだろう。
そんな疑問が頭をかすめるが、まぁいい。
行ってみればわかることだ。
真正面の自動ドアは沈黙して1寸も動かなかったので、横にある、錆びて元は何色だったのかわからない非常階段を駆け上がる。
足音が鳴るのと同時にギシギシと軋(きし)む音が聞こえた。
視界に現れたこれまた錆びたドアのノブを回す。
しかし、錆びているせいかうまく回らない。
そこで体当たりを3回ほど繰り出すとすき間が出来た。
そのすき間に手を入れて力の限り前面に押し出すと、ドアが開いた。
入ると同時にカビと埃が混じったような、あまり気分のいいものではない臭いが鼻をつく。
咳をしてから私はとりあえず奥の階段に進んだ。
階段の先にあったドアを開けると屋上らしく、闇の世界が広がっていた。
「では復讐させて頂きましょう。魔王さん」
そんな声がして見ると、誰かと先生が見えた。
しかも相手は拳銃を先生に向けて突き出している。
まずい!
「やめてー!」
私は腹の底から闇をも切り裂くような声を出し、先生に駆け寄った。
私はケータイのディスプレイに示されていた場所を見て言った。
先ほどまでのネオン街に似合わない、廃墟となったさびれたビル。
なぜこんな場所に先生はいるんだろう。
そんな疑問が頭をかすめるが、まぁいい。
行ってみればわかることだ。
真正面の自動ドアは沈黙して1寸も動かなかったので、横にある、錆びて元は何色だったのかわからない非常階段を駆け上がる。
足音が鳴るのと同時にギシギシと軋(きし)む音が聞こえた。
視界に現れたこれまた錆びたドアのノブを回す。
しかし、錆びているせいかうまく回らない。
そこで体当たりを3回ほど繰り出すとすき間が出来た。
そのすき間に手を入れて力の限り前面に押し出すと、ドアが開いた。
入ると同時にカビと埃が混じったような、あまり気分のいいものではない臭いが鼻をつく。
咳をしてから私はとりあえず奥の階段に進んだ。
階段の先にあったドアを開けると屋上らしく、闇の世界が広がっていた。
「では復讐させて頂きましょう。魔王さん」
そんな声がして見ると、誰かと先生が見えた。
しかも相手は拳銃を先生に向けて突き出している。
まずい!
「やめてー!」
私は腹の底から闇をも切り裂くような声を出し、先生に駆け寄った。