夢でいいから~25歳差の物語
逆に私は彼女に聞き返す。
「だったらなぜ逸らしたんですか?」
銃口は明らかに私や先生のいる方向と違う場所に向いていた。
「た、たまたまです」
そう言ってまた先生を撃とうとする。
「先生を撃つんだったら私を撃って下さい」
私は先生の前に再び立ちはだかる。
「流星さん、そこをどいて下さい」
「嫌です」
「でしたら2人とも撃ちますよ」
「いいです。先生と死ねるんだったらそれも本望ですから」
「流星」
驚いたような顔をする先生。
「では、覚悟はいいですか?」
私達はじりじりと後ずさりをするが、ついに端っこまで追い詰められてしまった。
「そこまでですね」
冷たく、ガラスのような目に私達を映してそう言う美綺さんに、今までの優しい彼女の面影なんてない。
下手に動けば殺されると悟り、2人でじっと息を飲んで彼女を見る。
「これでやっと8年間の復讐計画に終止符が打てます。今こそ父の仇を」
彼女の引き金を引く指にぐっと力が入ったように見えた。
「流星。逃げてくれ」
「ううん、先生。あなたを1人にはさせない。私達、ずっと一緒だから。私、どこまでも行くよ」
私はそう言って、しがみつくようにぎゅっと先生のYシャツを両手でつかんだ。
先生と一緒ならどこだっていい。
そう決意して目を閉じた直後だった。
バキュゥゥン!
空間を突き破るような銃声がまた聞こえた。
「だったらなぜ逸らしたんですか?」
銃口は明らかに私や先生のいる方向と違う場所に向いていた。
「た、たまたまです」
そう言ってまた先生を撃とうとする。
「先生を撃つんだったら私を撃って下さい」
私は先生の前に再び立ちはだかる。
「流星さん、そこをどいて下さい」
「嫌です」
「でしたら2人とも撃ちますよ」
「いいです。先生と死ねるんだったらそれも本望ですから」
「流星」
驚いたような顔をする先生。
「では、覚悟はいいですか?」
私達はじりじりと後ずさりをするが、ついに端っこまで追い詰められてしまった。
「そこまでですね」
冷たく、ガラスのような目に私達を映してそう言う美綺さんに、今までの優しい彼女の面影なんてない。
下手に動けば殺されると悟り、2人でじっと息を飲んで彼女を見る。
「これでやっと8年間の復讐計画に終止符が打てます。今こそ父の仇を」
彼女の引き金を引く指にぐっと力が入ったように見えた。
「流星。逃げてくれ」
「ううん、先生。あなたを1人にはさせない。私達、ずっと一緒だから。私、どこまでも行くよ」
私はそう言って、しがみつくようにぎゅっと先生のYシャツを両手でつかんだ。
先生と一緒ならどこだっていい。
そう決意して目を閉じた直後だった。
バキュゥゥン!
空間を突き破るような銃声がまた聞こえた。