夢でいいから~25歳差の物語
Special episode 夏-幼き戯れ(美綺14歳、皐示37歳)
~Side美綺~
あたし、源氏美綺が本気で恋をしたのは14歳の時。
中学2年生のある梅雨時の蒸し暑い日だった。
「いいか?赤血球には酸素を運搬する働きがあって…」
理科の担当、青山皐示先生はテキストに視線を落としながら説明をしてる。
なんでかな。
なぜか彼を見ていると胸がざわざわする。
まるで風に頼りなく揺れる梢のように。
視線があたしに向けられるだけでドキドキしてしまう。
青山先生の授業が終わると寂しくなる。
これが俗に言う恋ってやつなの?
恋をするなんて初めてな上に、その相手が先生なので友達にも言えず、自問自答になってしまう。
でもきっと、これは恋なんだ。
マンガで得た知識を引き合いに、あたしは結論を出した。
もし、先生があたしの気持ちを知ったらどうなるだろう。
あたしは頭の中で予想してみた。
「お前はまだ子供なんだから」と言われる→78%
「彼女がいるんだ」と言われる→13%
「冗談だろ」と聞き入れてくれない→6%
その他→3%
…って、どのパターンだとしてもいい結果じゃないじゃん。
それからあたしは先生と生徒の恋物語に興味が持つようになった。
無意識に青山先生とあたしの姿を重ねるようになったのだ。
どうすることも出来ず、二次元の世界に心を委ねていた。
そんな日々に進展があったのはそれから数日後の放課後だった。
あたし、源氏美綺が本気で恋をしたのは14歳の時。
中学2年生のある梅雨時の蒸し暑い日だった。
「いいか?赤血球には酸素を運搬する働きがあって…」
理科の担当、青山皐示先生はテキストに視線を落としながら説明をしてる。
なんでかな。
なぜか彼を見ていると胸がざわざわする。
まるで風に頼りなく揺れる梢のように。
視線があたしに向けられるだけでドキドキしてしまう。
青山先生の授業が終わると寂しくなる。
これが俗に言う恋ってやつなの?
恋をするなんて初めてな上に、その相手が先生なので友達にも言えず、自問自答になってしまう。
でもきっと、これは恋なんだ。
マンガで得た知識を引き合いに、あたしは結論を出した。
もし、先生があたしの気持ちを知ったらどうなるだろう。
あたしは頭の中で予想してみた。
「お前はまだ子供なんだから」と言われる→78%
「彼女がいるんだ」と言われる→13%
「冗談だろ」と聞き入れてくれない→6%
その他→3%
…って、どのパターンだとしてもいい結果じゃないじゃん。
それからあたしは先生と生徒の恋物語に興味が持つようになった。
無意識に青山先生とあたしの姿を重ねるようになったのだ。
どうすることも出来ず、二次元の世界に心を委ねていた。
そんな日々に進展があったのはそれから数日後の放課後だった。