夢でいいから~25歳差の物語
2日後。
先生と私はお義父さんとお義母さんの家に出かけた。
私が付いていく必要はないような気もしたが、何となく気がかりだったのだ。
「先生、やっぱりあらかじめ電話で行くことを伝えておけば良かったんじゃ?」
インターフォンを何度鳴らしても依然として沈黙する家を見て私は言う。
「まあ、合鍵もらってるしいいだろう」
ほら、と先生はジーパンのポケットから鍵を取り出して私にひらひらしてみせた。
そういう問題じゃない気もするのだけれど。
「とりあえず中で待たせてもらおうぜ」
「え、ちょっと先生」
「邪魔するぞ」
「お、お邪魔しまーす…」
さっさと入っていく先生の後について家の中へ入る。
やはり、そこには静寂があるばかりであった。
「あっ、俺のCD」
先生が半開きの引き出しの中を見て叫ぶ。
「CD?」
それには「ショパン名作選」と書かれている。
「いや、結構前に親父に貸したんだ」
「ふーん」
「あれっ」
「どうしたの?先生」
彼の手には古びた封筒があった。
どうやら引き出しの奥から引っ張り出したらしい。
「何なに?」
それを隣から覗き込んで、私は首をひねる。
「え?これって」
「どういうことだ…?」
先生と私はお義父さんとお義母さんの家に出かけた。
私が付いていく必要はないような気もしたが、何となく気がかりだったのだ。
「先生、やっぱりあらかじめ電話で行くことを伝えておけば良かったんじゃ?」
インターフォンを何度鳴らしても依然として沈黙する家を見て私は言う。
「まあ、合鍵もらってるしいいだろう」
ほら、と先生はジーパンのポケットから鍵を取り出して私にひらひらしてみせた。
そういう問題じゃない気もするのだけれど。
「とりあえず中で待たせてもらおうぜ」
「え、ちょっと先生」
「邪魔するぞ」
「お、お邪魔しまーす…」
さっさと入っていく先生の後について家の中へ入る。
やはり、そこには静寂があるばかりであった。
「あっ、俺のCD」
先生が半開きの引き出しの中を見て叫ぶ。
「CD?」
それには「ショパン名作選」と書かれている。
「いや、結構前に親父に貸したんだ」
「ふーん」
「あれっ」
「どうしたの?先生」
彼の手には古びた封筒があった。
どうやら引き出しの奥から引っ張り出したらしい。
「何なに?」
それを隣から覗き込んで、私は首をひねる。
「え?これって」
「どういうことだ…?」