夢でいいから~25歳差の物語
先生が目を覚ました時には閉店時間が迫っていた。
ちなみに私はというと、こんな素晴らしいチャンスは2度とないと思ってずっと同じ体勢のまま座っていた。
つまり、先生が寄りかかった状態で何時間もいたのだ。
「ん…?」
先生の目が開く。
「あっ、やっと起きましたね」
「ああ…って、うわあぁ!ごめん、水橋」
先生は私に寄りかかっているのに気付いて慌てて起き上がった。
「とりあえず撤収しますか」
「そうだな」
夕食代よりも高い会計を済ませて、私達は外に出た。
人通りはかなり少ないのに、ネオンはやたらにギラギラしている。
ビル内の灯りも大半は消され、それなのに夜のお店のネオンが未だに人をひきつけるためにこれでもかと光っているのは、なんだかおかしかった。
もちろん、きっとじきに消されるのだろうが。
これが都会の夜なのだろうか、だなんて思ってみたりした。
「今、何時だ?」
先生が聞いてきた。
私はケータイを取り出す。
「ええと…ってわあ、先生!もう1:03ですよ」
「なんだってえー!?」
悲鳴にも近い先生の声が真夜中の街に響き渡った。
「終電…行っちゃった…」
力なく言う。
「マジすか…」
私も同じ調子で言うしかなかった。
ちなみに私はというと、こんな素晴らしいチャンスは2度とないと思ってずっと同じ体勢のまま座っていた。
つまり、先生が寄りかかった状態で何時間もいたのだ。
「ん…?」
先生の目が開く。
「あっ、やっと起きましたね」
「ああ…って、うわあぁ!ごめん、水橋」
先生は私に寄りかかっているのに気付いて慌てて起き上がった。
「とりあえず撤収しますか」
「そうだな」
夕食代よりも高い会計を済ませて、私達は外に出た。
人通りはかなり少ないのに、ネオンはやたらにギラギラしている。
ビル内の灯りも大半は消され、それなのに夜のお店のネオンが未だに人をひきつけるためにこれでもかと光っているのは、なんだかおかしかった。
もちろん、きっとじきに消されるのだろうが。
これが都会の夜なのだろうか、だなんて思ってみたりした。
「今、何時だ?」
先生が聞いてきた。
私はケータイを取り出す。
「ええと…ってわあ、先生!もう1:03ですよ」
「なんだってえー!?」
悲鳴にも近い先生の声が真夜中の街に響き渡った。
「終電…行っちゃった…」
力なく言う。
「マジすか…」
私も同じ調子で言うしかなかった。