ありちゃんと不思議の国
それは、物語を書く、というもの。

私のクラスの担任は、現代文の先生で、本が大好きな女の人だ。
先生は最近、物語系の本にはまっているらしく、皆の書く小説が読みたい!ということで、こんな宿題が出たのだった……

「物語なんて……簡単には思い付かないよ…」

私は大きなため息をついた。


「ありかー!ごはん!」

一階からおばさんの声がした。

やった!朝ごはん!何かな~!

「はーい!」

まあ、宿題なんて後からどうにもなるよね!
プラス思考の私は、大きな声で返事をし、階段をかけ下りた。
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