私、幼なじみが好きなんです。


「俺がいるから…」

大紀は切なそうに、私以上に悲しそうだった。


「俺が想汰の代わりに傍にいる…」

「っ……ひっぐ、うっ」

私は嗚咽を繰り返す。

「付き合ってくれ…花梨…、幸せにするから」


私を抱き締める力を強めた。

隙間からはそうちゃん達が見える。

私はそうちゃん達が見えないように大紀の胸に顔をうずめ、頭を縦に上下させた。

「う…ん」


大紀は優しく私の頭を撫でた。



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