私、幼なじみが好きなんです。
そんな中昼休みを終えるチャイムが鳴った。
私達のいる場所はドアのすぐ近くだから、そうちゃん達がこっちに来た。
「あっれー秋山君と……」
坂元さんの声…。
「……花梨…?」
ドキンと胸が鳴った。
そうちゃんの声だ。
「そうだ、花梨だよ」
大紀は喧嘩を売るような口調で答えた。
「そっかー、じゃあごゆっくりー」
坂元さんは見なくても分かるぐらい上機嫌な声色で去っていった。
そうちゃんの声は全然聞こえなかった。
あれから、一時間ぐらい経って、私はずっと大紀にしがみついたまま、泣いていた。
「花梨大丈夫?次の授業行けるか?」
心配そうな大紀の声。
駄目だよね…心配かけすぎだよね、私。