私、幼なじみが好きなんです。
「じゃあ戻るか…」
大紀は立ち上がり、私も立ち上がった。
―――――
教室に入った瞬間、
「ヒューヒュー」
だなんて冷やかす声が聞こえる。
「大紀にもついに春がー…キター!??」
男子達はお祭りのように騒ぎ出した。
運良く今は五時間目と六時間目の間休み時間だってこと。
「うっせえ!!」
大紀は顔を真っ赤にさせている。
「何よ、まさか」
私が席に着くと、羽奈がすぐやってきた。
「うん」
そのまさかだよ、と答えると羽奈は目をまん丸にさせる。
いつもクールな羽奈のこんな表情見たこと無いや。