私、幼なじみが好きなんです。


「そうちゃん大好ーき!」


花梨はいつものようにそう言うと、俺に抱きついた。

いつもなら離れさせる所だが今日は俺も抱き締めたい気分。

「…ん…」

そっと抱き締めると、花梨はにへらと力無く笑った。


大紀にもこんな可愛い笑顔を見せるから、大紀が惚れるんだ。あー、この可愛い生物が憎い。

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