私、幼なじみが好きなんです。


「歩ける?」


そうちゃんが珍しくやけに心配してくれているから、私の顔はにやけてしまう。


「歩けるよ」


私はそう言いながら、ひょひょいと軽々歩いてみせる。


痛くなかったんだけど、いきなりズキッと足首に痛みが広がった。

「あっ、痛…」


そうちゃんは
はあ…と深く溜め息をつく。




< 69 / 207 >

この作品をシェア

pagetop