恋景色 ~真っ赤な嘘と林檎と誕生日~
第2章 「サヨナラは言わない」
翌日は朝から雲ひとつない青空で、まさに絶好の遠足日和だった。
本当なら小学校生活最後の遠足を悔いのないよう思いっきし楽しみたいところだけど……。
「………」
だけど、あたしはドキドキ&ソワソワで、なんだか落ち着かない気分だった。
だって昨日、典子ちゃんがあんなこと言うもんから……。
「きっと将児は由妃ちゃんのことが好きなんだよ♪」
あんなこと言うもんだから、なんか意識しちゃって委員長の顔も見れないよ……。
「もう全員そろったのかな?」
「先生。まだ大沢がいません」
「大沢さん、さっきピョン太にエサやりに行ったわよ。七森くん、もう出発の時間だから、悪いけど呼んできてちょうだい」
「あの、あたし、呼んできます」
「俺も行くっ」
「…!」
本当なら小学校生活最後の遠足を悔いのないよう思いっきし楽しみたいところだけど……。
「………」
だけど、あたしはドキドキ&ソワソワで、なんだか落ち着かない気分だった。
だって昨日、典子ちゃんがあんなこと言うもんから……。
「きっと将児は由妃ちゃんのことが好きなんだよ♪」
あんなこと言うもんだから、なんか意識しちゃって委員長の顔も見れないよ……。
「もう全員そろったのかな?」
「先生。まだ大沢がいません」
「大沢さん、さっきピョン太にエサやりに行ったわよ。七森くん、もう出発の時間だから、悪いけど呼んできてちょうだい」
「あの、あたし、呼んできます」
「俺も行くっ」
「…!」