恋景色 ~真っ赤な嘘と林檎と誕生日~

でも委員長は答えなかった。

…っていうより答えられなかったのかも。



「…スン……」

委員長が鼻をすすった。

泣きながら鼻をすすった。



「…!?」

いつも元気で陽気な委員長が泣いてる……。

あたしにはかなり衝撃的な出来事だった。



委員長の代わりに典子ちゃんが答えた。

「あたしがココにきたときにはもう……ピョン太は冷たくなってたんだ……」


「え……」


“ピョン太が……死んだ……”



じわっ…。

委員長につられたワケじゃないけど、あたしも涙が出てきちゃった。
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