恋景色 ~真っ赤な嘘と林檎と誕生日~


ピョン太は1年前、もともと委員長の田舎のおばあちゃんが学校にくれたウサギだったんだけど、6年2組の全員にとってのペットってゆうか、アイドルみたいな存在だった。


「外傷はないよ……だから殺されたんじゃないと思う……カギもちゃんとかかってたし」

典子ちゃんはそう言うけど……。

「じゃあ、なんでピョン太は死んじゃったの?」



「みんな~、どうしたの~?」



そこに安藤先生がやってきた。

あたしたちが帰ってこないもんだから心配して見にきたんだろう。

「先生、ピョン太が……」

典子ちゃんがすべてを話した。

「そっか…ピョン太は天国に行っちゃったんだね……」

「先生、なんでピョン太は…?」

「白石さん。ピョン太はこう見えても、おじいちゃんウサギだったから、たぶん寿命だったんじゃないかな…?」

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