【続】私は彼氏がキライです!?
クリスマス会改め、失恋パーティーがお開きになったのは深夜の2時を過ぎた頃。
タクシーで帰るという岡島さんをアツとふたりで大通りまで見送った。
「今日はありがとう。遅くまでごめんね?・・・クリスマスに」
「いえ、いえ。気をつけて帰って下さいね」
「明日、遅刻しないでくださいよ?」
「分かってるって。倉橋・・・お前が結婚考えてるって聞いた時、正直早まんなって思ったけど、今日コナミちゃんに会って納得したよ。お前らは大丈夫な気がするわ・・・」
「・・・大丈夫だとは思ってないです。だから大事に守って行こうって思います」
クリスマスだから?
なんだか今日は大切な言葉がたくさん聞こえてる。
結局、私は家には帰らずアツのお家に戻った。
「お前、何時起き?」
「・・・5時半。朝、シャワー先に貸してね?何時に起こせばいい?」
「6時過ぎ」
明日はみんな寝不足決定だね・・・。
ふたりでベッドに入ると一気に眠気が襲ってくる。
「岡島さん大丈夫かなぁ?」
「分かんねぇ。コナミ今日、悪かったな」
「な〜んか、私たちらしいよね?来年こそはふたりきりで過ごせるかな?」
アツの腕をギュッと抱きしめて目を閉じた。
岡島さんからしたら、まだまだ子供な私たち。
役立たずだった私たち。
だけど、そんな私たちに、岡島さんだってなにか言ってもらいたいなんて、きっと思っていないはず。
ただ、ひとりになりたくない夜もある。
なんにも考えたくない夜もある。
そんな夜を越えたら、きっとまた歩きはじめる朝が来る。
今日、ここにいたことで、岡島さんの気が少しでもまぎれたなら、それでいい。
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