【続】私は彼氏がキライです!?
なんど聞いてもアツはその日が何か特別な意味を持つ日だとは言ってくれなかった。
でも私は、今年用のスケジュール帳を買ってすぐに、9月14日にハートのマークを書き込んだ。
きっと間違いない。
「こんなこと言いながらも、篤貴の方がコナミちゃんにベタ惚れなんだよ?」
おじさんの言葉に思わず顔がニヤけてしまう。
それに、アツからもそれを否定する言葉が聞こえてこない。
「親公認なんだね。結婚するんだから当たり前か!あはっ」
明るい笑顔で笑う明日美ちゃん。
やっぱり私のただの勘違いなのかな?
それからも明日美ちゃんは、私とアツのことを知りたがった。
どういうキッカケで付き合うようになったとか、高校時代はどんな風に過ごしていたかとか。
私が答えようとすると、アツはすぐにそれを止める。
「ペラペラ喋んな」
「ごめんね、あっくん。なんかアス興味もっちゃって・・・」
アツがあまりにも無愛想な口のききかたをしたから、困ったようにしゅんとする明日美ちゃん。
「明日美ちゃん、大丈夫だよ!アツはいっつもこんなんで、別に怒ってるわけじゃないから」
って、なんで私がフォローしなきゃいけないわけ〜??
しかもアツの親の前ではフォローになってないしっ!!
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