【続】私は彼氏がキライです!?
「コナミちゃん、先にお風呂入る?」
「えっ!?私は最後でいいです!おじさん、先に入ってください」
今日はアツの実家にお泊まりさせてもらう。
スッピンだったり、パジャマ姿を見られてしまうのは恥ずかしいけれど、やっぱりこんな風に家族の中に入れてもらえるのはとっても嬉しい。
「じゃあ先に入るね」
そう言って立ち上がったおじさんを見て、慌てて持ってきた荷物をあさる。
「あのっ!!コレ、おじさんとおばちゃんに。パジャマなんですけど・・・」
初めて来る彼氏の実家。
何を手土産にすればいいのか分からなかった。
「え〜もらっちゃっていいの〜?」
リボンの付いた包装紙を丁寧に開けるおばちゃん。
「えへっ、ペアルック」
おじさんにはシックな紺。おばちゃんには淡いピンク。
内心はドキドキしていた。
パジャマなんて、喜んでもらえないんじゃないかって。
「・・・ありがとう。お父さん、娘っていいわね」
「そうだな。篤貴からはこんなプレゼント貰ったことないからな」
だけど、おじさんもおばちゃんもすごく喜んでくれて。
『娘』だなんて・・・プレゼントした側の私の方が嬉しい。
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