【続】私は彼氏がキライです!?
小さな高台で車を止めたアツ。
目の前には神戸の夜景が一面に広がっていた。
「きれ〜〜っ!!」
「コナミ」
呼ばれて振り向くと、そのままキス・・・された。
優しいキス。
目を閉じようと思ったけど、すぐに離れてしまった唇。
「・・・アツ?」
「明日美のことは心配しなくていいから。明日美が言ってた・・・ふつう初恋は実らないって。だから、絶対お前のこと大事にしろって」
「・・・明日美ちゃんが?」
「明日美にとって俺は過去。だけど、俺にとってお前は・・・」
そこまで言うとアツは私から離れて真っ直ぐ夜景を見つめた。
続きの言葉が聞きたくて、私はアツの横顔を見つめる、
しばらくしても何も言ってくれないアツ。
「アツ?」
振り向いたアツがニヤリと笑う。
「カーセックスする?」
「はっ?な、なに言ってんの!?」
せっかく感動してたのにっ!!
『俺にとってお前は・・・』の続きは何なのよ!?
教えてくれないつもり!?
「前にもヤったじゃん。意外と燃えんだよな?」
なんて言いながら私のシートを倒す。
「ちょっ、冗談でしょ!?ダメだって・・・」
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