【続】私は彼氏がキライです!?



どこに向かってるんだろう?



黙ったまま車を走らせるお父さん。



まさかこんな事になるとは思ってなかったから、私は会社の制服のままで、バッグだってロッカーの中。



携帯とお財布しか持って来ていない。



いくつめかの信号で、お父さんは絞り出すような声で言った。



「お母さんが、事故にあった」



・・・・・・えっ?



「・・・・・・う、そ?」



なんで?



どうして?



「今、手術中らしいから病院に向かう。携帯の電源落としなさい」



・・・手術中?



「ちょっと待ってよ・・・お母さん、怪我したの?」



「詳しい状況は病院に行ってみないと分からない。でも、命に別状はないそうだから、安心しなさい」



目の前が真っ白になっていく。



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