【続】私は彼氏がキライです!?



朝になり、お父さんが仕事に行く準備をする為、家に帰ってきた。



疲れた顔をしているお父さんも心配。



「お父さん大丈夫?お母さんどう?」



「あぁ、夜中にちょっと高い熱が出たけど、今は注射と点滴で落ち着いてる。心配ないからコナミも仕事の準備しなさい」



こんな時に仕事なんて・・・



「お母さんの病院に行っちゃダメ?」



「完全看護だから、大丈夫だ」



大きな病気なんかしたことなくて、入院なんて無縁だったお母さん。



きっと不安でいっぱいだと思う。



それに、すごく気を使う人だから、体が辛くてきっとギリギリまで我慢してしまう。



いくら完全看護とはいえ、看護師さんに辛いって訴えられないんじゃないかな?


「コナミしばらく仕事休む」



「コナミ、社会人としての自覚はあるのか?」



厳しい口調で諭すようにそう言うお父さん。



そんなの・・・



「ないよ!だってコナミは仕事なんかより、お母さんが大事だもん!」



仕事を休んだって私の代わりならいくらでもいる。



だけど、お母さん代わりは誰もいない。



私のお母さんは、お母さんだけだもん。



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