【続】私は彼氏がキライです!?
アツに手を引かれて病院を出る。
振り返ると、大きすぎる建物は、どこがお母さんの病室かも分からない。
「飯食って帰るぞ」
「いらない。お腹すいてない」
朝からなにも食べていないのに、全然お腹がすかない。
お母さんの顔が見えなくなった今、体と心がバラバラになりそうな恐怖がまた襲ってくる。
立ちすくんで、一歩も前に進むことが出来ない。
「コナミ・・・おいで?」
「嫌だぁっ!アツ、怖いよっ!!ねぇ、どうしよ・・・どうしよ・・・」
弱くて情けない私は、いつもみんなに心配ばっかりかけて、支えてもらわなければ立っていることさえ出来ない。
こんなんじゃダメなのに・・・分かってるのに。
「コナミ・・・」
抱きしめくれるアツの腕の中で、また涙がとまらなくなった。
私の中で、なにかが壊れてしまったような気がした。
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