【続】私は彼氏がキライです!?
「コナミ、アツきたよ」
「え?」
3番目のお兄ちゃん、ゆうくんがキッチンに顔を出す。
急いでお鍋の火を止めてリビングに行くとスーツの上着を脱ぐアツと目があった。
「ただいま」
「おかえり!!」
アツは最近、仕事が早く終わった日は家に寄ってくれるようになっていた。
ドキンドキン・・・って、私の胸はアツにトキメクことを忘れていない。
だけど、その胸にピッタリ抱きつくと、すーっと心が落ち着いて穏やかな気持ちになる。
優しく回った背中の手。もう片方の手はポンポンと私の頭を撫でてくれる。
「おーい、お前ら親いないからって堂々とイチャつくな〜」
ゆうくんの声は無視させてもらおう。
更にギュッと抱きついた私に、アツは耳元で笑う。
「部屋行くか?」
「・・・大丈夫。ご飯美味しく作るから待ってて」
名残惜しく力をぬくと、アツの方から抱きすくめてきた。
「ゆうくん、親父さんたちには内緒にしてて下さいね?」
なにを?
そう聞く前に、アツは私のオデコにキスをした。
「うわっ、お前らなかなかエロい始めかたすんだな。ヤるなら部屋行けよ」
なにが!?なにを!?
訳がわからにい私を置いてけぼりにして、アツが手を握る。
「さすがにそこまではしないっすよ。ちょい充電だけさせて下さい」
そのまま階段を登って私の部屋まで連れて行かれた。
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