【続】私は彼氏がキライです!?
真っ直ぐ両親の目を見つめて伝えることができる。
決して嘘偽りのない、素直な自分の気持ち。
全てを受けてめくれたかの様に頷いてくれたお父さんとお母さん。
私は、本当にこの人たちの娘で良かった。
そう思える自分は、なんて幸せなんだろう。
「俺・・・絶対に今の気持ち忘れません。コナミがそばにいてくれることが、どんなに特別なことか」
少しかすれた声でアツが言葉を紡ぐ。
「当たり前なんかじゃない・・・。お母さんが事故にあったって聞いた時、俺本当に体が震えました。・・・俺が守りたいのはコナミだけじゃない。お父さんお母さん、お兄さんたちや衣咲妃さん、あやぴ。コナミにとって大切な人たちが、いつの間にか自分にも、大切な人になっていました。コナミの全てが俺には大切でしかたないです・・・」
私も今の気持ちを忘れない。
こんなにも愛されていること。
こんなに愛していること。
アツがソファーからおりて、両親に向かって膝をつく。
「お父さん、お母さん・・・ありがとうごさいます。コナミのこと必ず・・・一生守っていきます」
アツの背中を見ながら涙が止まらなくなった。
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